2017年1月20日金曜日

作家もこそっと書くブログ1 不思議バインダー

暗い旅の作家・上田です。

ここはディレクター2人のブログですけど、ちょっとうらやましいなと思ってまして、鍋島D(鍋ちゃん)に頼んでこっそり書く権利をもらいました。不定期になるでしょうが、作家のスタンスから、なにかしら視聴の足しになるようなことを書いていけたらと思います。作家らしく、写真とかはそんなに載せない感じです。

「暗い旅」を始めたきっかけは、ミシマ社さんのHPでの連載「演劇と氷山」の第5回「暗い旅に出る。」に熱い筆致で書いてまして、未読の方はぜひお願いします。意外とそういうエモーショナルなバイブスで始まっている番組なので、書きたいことは色々あるんです。今回はせっかくなので、数日後に迫っている新作のことを書こうかなって思います。

♯142「不思議バインダー2の旅」。

KBS京都にて、1月21日に放送予定(翌週には再放送)のこの旅ですが、そう「2」と付いていまして。「1」は3年ほど前に放送してます、メンバーは以下のような。


ヨーロッパ企画の公演でいうと、2014年「建てましにつぐ建てましポルカ」の客演さんたち、というような顔ぶれですね。この方々に「偶然以上、心霊未満」の不思議エピソードを話してもらう、という旅でした。

実はこの「不思議バインダー」、来歴はけっこう古くって。元々は、今から10年くらい前(!)にやってた、ABCラジオ「ヨーロッパ企画の試験放送」の中の企画だったんです。わざわざ書くのも憚られますけど、「Xファイル」の向こうをはった、「そこまで怪奇現象とか心霊現象じゃないけど、でもちょっと不思議なエピソードってありますよね」っていうところから生まれた企画でした。

メンバーがかわるがわるラジオに登場しては、「父親が二重存在していた話(上田)」、「大丸の地下で迷子になって藤井大丸で発見された話(本多)」、「竹やぶをバイクで突っ切ったけど傷ひとつなかった話(黒木)」などを、記憶をほじくっては披露するという、人気があったんだかなかったんだか分からないコーナーでしたが、僕はこれすっごい好きで。

なんかね、どっちにしても面白いんです。それが不思議であっても面白いし、なにかの勘違いだったとしても、その勘違いに至った思考回路が面白い。そしてそこには何かこの世の真理が隠されているような気分もそこはかとなくあって。あと、「このコーナーがなかったら、一生この話することなかったな…」っていうような吹けば飛ぶような話をフックアップできるのが、僕はすごく愛おしい企画だなあと思っています。

なので、ラジオが終わってからも、この「不思議バインダー」を、節目節目でちょこちょこと差し込んできました。イベントでもやったし、本公演「曲がれ!スプーン」のDVD特典にも「あすなろサイキック」という名前でこの企画を収録してます。そこで僕が話した「四次元犬」っていう話なんかは、実はあの「月刊ムー」でも話したことがあります。映画「曲がれ!スプーン」の取材を受けたときに、ここだと思って披露したんです。結果、取りあってもらえなくて掲載されずでしたけど。そういう意味じゃ「偶然以上、ムー掲載未満」ともいえます。ちなみに「四次元犬」という話は奥深い話ですので、ぜひ「曲がれ!スプーン」のDVDをご覧ください。

そうやって、細々と続けてきた「不思議バインダー」を、暗い旅でもしれっとやってみたのが前回で、そこでも「雲消せます」「人を呼ぶ悪口」「人面岩」などの、味わい深い話がいくつもバインドできました。


この資料は何かというと、ヨーロッパ企画の若手作家・甲斐君に作ってもらった「不思議バインダー」そのものです。今回「2」をやるにあたって、1で登場したエピソードを、こうやってアーカイブ化してもらったんです。甲斐くんずいぶん頑張ってくれました、わがまま言いましてごめんなさい。

そうして3年がたち、ほとぼりが冷めたころに満を持しての「不思議バインダー2の旅」です。上の資料も登場します。今回は東京・下北ハウスでの収録でして、集まってくれた語り部は以下の通り。


左から(ヨーロッパ企画メンバーをのぞく)、木下出さん、藤谷理子さん、金丸慎太郎さん、岡村ホマジロウくん。いずれ劣らぬ「不思議エピソードがなんだかありそげな」方々です。本当にこれは勘でオファーするしかないのですけど、皆さん思うさま、これまで誰にも話さなかったような不思議体験をしてこられてました。初めて外気に触れるエピソードばかりです、本放送をどうぞお楽しみに。

思いがけず長くなってしまいました。「不思議バインダー」もそうですし、「インテリワード」や「イエゴラスイッチ」もそうですけど、じつは暗い旅以前からやっている企画というのがいくつかあります。しつこくやっている理由は気に入っているからで、僕らが思っている面白味が、暗い旅を通して広まればいいなあ、というのが願いです。

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