2017年11月12日日曜日

作家もこそっと書くブログ13 かせきさんとの日々。

tvkさんが、「もうすぐ暗い旅」と「暗い旅」を合体させてくれました。
ナイスキメラ! 素敵な合成魔術をありがとうございます。

これでもう、本編を録画したつもりが、
「もうすぐ」だけが1分ほど録画されていて泣く、
なんてことはありません。
とはいえ録画に頼らずリアルタイムで観てくださいよね。

そんな痒い所に手が届く、マゴノテ、間違えた、tvkさんでは、
#158「かせきさいだぁMVアワードの旅」でした。


マゴノテの西垣くんが、この記事に、撮影後記を書いていますので、
別の切り口から鋭く斬りこまねばですね。

かせきさんとヨーロッパ企画のことを書いてみましょうか。
これまでのクロニクルっていいますか。

元々は、僕がファンだったんですよ。
CDショップで「ポップアート」を試聴して、大ショックを受けて。

(↑是非一度、ご視聴を!)

そして大学生のころ、「衛星都市へのサウダージ」っていう劇で、
(2000年、ヨーロッパ企画の第6回公演、ですね)
かせきさんの曲を「勝手に」に使わせてもらって、
それで劇中映像を紡いでいく、という狼藉を働いていたんです。


ちなみにタイトルもこれまた、かせきさんとゆかりの深い、
キリンジさんの曲「汗染みは淡いブルース」に出てくる、
歌詞のフレーズなんですよね。衛星都市へのサウダージ。

で、じつはヨーロッパ企画の現社長である、
吉田さんもかせきさんのファンで。
吉田さんが当時、スタッフをしていた扇町ミュージアムスクエアで、
かせきさんを呼んでイベントをやったりしていたことから、
まだまだ学生風情にもかかわらず、繋いでもらい、
お近づきになれたんです。

そこから、だんだん劇を観にきてもらうようになったりして。
そして、2007年の「衛星都市へのサウダージ」の再演のときには
かせきさんに、当時の狼藉をお詫びしつつ、
正式に、楽曲提供もしてもらえるように、なったんですよね。


チラシのキャッチコピーも、
「くだらなくも雄大なサーガ!
 SFガジェット総まくり!
 もはやこれは、過積載だぁ≡」などと、振るってます。

「かせきさいだぁ≡×上田誠 SFエンディングテーマ会議」
という当時の対談記事では、エンディング曲について相談してたり。

「君もアルカディアへ」っていう、CDつきのパンフレット
(劇中の小道具にもなってる。凝ってて素敵)を作ったり。


すっかりかせきさんの懐に潜りこむ形で、
色々がっつりとご一緒させてもらいました。
ちなみに、キリンジのお兄様とも、電話で繋いでいただき、
「君、勝手に僕の歌詞、使ってるらしいねえ」などと言われながら、
寛大にもご許可をいただいた、という。ありがとうございます。

そしてここからは、さらに深い交流が始まりまして。
ヨーロッパスタジオで、
「さいだぁ先生 ~さいだぁ先生のちょうどいい幸せ~」
という私小説を、連載していただいたり。

(ちなみに、久しぶりに今みてみましたら、
 こちらの表紙の推薦コメントが、今の奥様のしまおまほさんで、
 震えました)

「ショートショートムービーフェスティバル」で、
自主短編映画を、監督してもらったり。

(↑ハグトン出てます)

「京都ニューシネマ」では、今回の企画の原型であります、
「かせきさいだぁMVフェスティバル」を、開催させてもらったりなど。

(↑角田さんの優勝作品「ソーダフロート・シャドウ」)

よくもまあ、こんな無茶ぶりも無茶ぶりに、
お付き合いくださったなあ、という、面白い日々を経まして。

そして出会いから10年以上がたった、2017年。
今回こうして、暗い旅での「かせきさいだぁMVアワード」の
開催に、晴れやかにこぎつけた、という次第です。


右下のSのマークが泣けます。コラボに歴史あり、です。
一朝一夕ではできぬ放送に、そしてプロジェクトに、できたんではと。
23分の放送に対して、MV尺が15分あったので、
トークが正味8分でしたけど。

かせきさん、喜んでくださってたらいいなあ。
これからもますます、面白く絡ませていただけますよう。

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