えーとまず、暗い旅ファンの皆様にお知らせです。
あのビックリマン狂こと向井記者がですね。
以前、グリーンハウス(ビックリマンの絵を描いている会社)さんに
ご自身の似顔絵を描いてもらっていて。
それのシール化(ご自身で作るということですね)を睨んでいる、
という話を、暗い旅の中でされていましたが。
先日、なんとそのグリーンハウスの方々(神々)を連れて、
ヨーロッパ企画の本公演「出てこようとしてるトロンプルイユ」に
お見えになりまして。
そのときに、「ついにシールを作りました!」と、
こちらを僕にくださいました。
ヘッドにしていやがる、と思いましたが。
着々と、夢をかなえておられる向井記者です。
こんな生き方がしたいものです。
ご報告でした。
さて、先ほどKBSさんでは
「川崎の工場街で酒井を萌えさせる旅」の再放送が。
そして、tvkさんでは、
暗い旅の第1回放送「裏を見ていく旅」の再放送が。
終わったところだと思います。
そう、tvkさんでは、今日から1週おきに、
昔の再放送シリーズが始まったんですよね。
「裏を見ていく旅」は、今から7年ほど前のものです。
角田さんのフリップの絵もこんなんです。
まだ番組のデザインが定まってないときですね。
そういえば、番組のタイトルも決まってなかったんじゃないかな。
ということで、そのことを書きますね。
今だから話せる裏話というやつです。
当時、KBSさんに企画を持ち込みまして。
僕らの番組を放送してもらえる、ということになり。
タイトルを、「ヨーロッパ企画の暗い旅」にしようとしたんです。
そしたらまあ、担当の方に、難色を示されてしまったんですね。
「暗い旅」というタイトルは、暗いんじゃないか、と。
もっともです。
あんまり、番組のタイトルで「暗い」がつくのって、ないですから。
「これじゃあ、イメージよくないし、
今後、スポンサーさんを付けたり、番組販売なんかにも、
差しさわりが出るんじゃないですかね」と。
その心配は、たしかにそうだし、ありがたかったんですけど。
でもやっぱりまあ、「暗い旅」がいいなあ、と思いまして。
で、折衷案で「ヨーロッパ企画の旅」はどうでしょう、という
方向に、なんとなく行きかけたんですよね。
けど、うーん、「暗い旅」がいいなあ、と。(頑固)
で、当時、うちの吉田社長と相談しまして。
たとえば、3カ月だけ「暗い旅」で行かせてもらって、
問題があれば変更する、というふうに頼んでみよう、となり。
そうお伝えすると、
「分かりました、じゃあとりあえずそうしてみますか」と
KBSさんにも言っていただき。
そしてなし崩し的に、今に至りましたとさ、という話です。
のらりくらりした話ですみません。
胸倉を掴みあったり、そんな話ではなかったですね。
でもやっぱり、暗い旅がよかったともちろん思っていますし。
スポンサーはいまだないですけども。
7年の時をへて、今こうしてtvkさんでもオンエアしてもらっている、
というのは、感慨深いものがあります。
「暗い」という文字が、ラテ欄に踊っておるぞよ、と。
そして、第1回「裏を見ていく旅」は、内容的にも、そういう
ささやかな決意表明、のようなものを込めたつもりでした。
それは、旅は身近なところに潜んでいる。
たとえばリモコンの裏なんかに。
それを過たず、じっくり掘り起こして見ていこうよ。
というようなことです。
なんだか暗い画面で、暗いことをやっている、
暗いタイトルの、暗い番組になりましたけど。
これが放送してもらえたなら、
いろいろ面白くなっていきそうだぞ、と思ったものです。
なにせこんな暗い番組ないですから。
けど、やっていて、
どんどん「裏」への感覚が鋭敏になっていくのは面白かったですし、
最後の「車の裏を見る」というのが、大スペクタクルに
感じられたのも、よしよし、と思ったものでした。
暗い旅は、こういう番組なのだ、と。
つまり、第1回では、
「テレビっぽく、がんばりすぎないことを、がんばった」
ということかもしれませんね。そうしておいてください。
それから7年がたち。
画面はすこし明るくなって。
変わったような、変わってないようなことをしています。